お茶会
本日は代々伝わる由緒正しき御家のお茶会に呼んでいただけることになり、素晴らしい時間を過ごさせていただきました。
日常とはかけ離れた空間でしたため、どこかにタイムスリップしたような感じで、会が終わりました後もしばらく放心状態でありました。
現代では何か理由がないと畳に正座する機会はあまり無いのではないかと思います。
障子の開け閉めをすることも、硯に墨を入れ、筆を持ち紙に落とすことも。
石の上を歩き、木花を見、水で身を清めてからお茶室に入る。
お茶室の中にも整えられた何かがあり、感ずるものが沢山ある。
置かれていた蝋燭の火をこのように長い時間見つめたことはないのではないか、蝋燭の火はこんなにもあたたかいのか。
お茶会とは緊張することだと予想していたはずが、なぜかこんなにも落ち着いている。
自分としっかり向き合えている。
あるもの全てが何もかも素晴らしい。
日本人としての在り方、大和の国にいる深い意味。
伝統の果てしない尊さ。
じっくりと考えさせていただける機会となりました。
貴重な体験をさせていただき、誠にありがとうございました。
今住んでいるこの世界が当たり前だと思って毎日を過ごしていますが、実はそうではない。
当たり前だと思っていることがどれだけ素晴らしいことか。
この機会に考え直してみたいと思います。
2010.2.4