故・山本邦山先生
人間国宝の山本邦山先生が2月10日に永眠されました。心嚢血腫とのことでした。
昨日はお通夜、本日はお葬式でした。
本日、母と参列させていただきましたが、著名人の方々が沢山いらっしゃいました。邦山会の皆様が山本邦山先生作曲「陰陽句」を献奏をされ、涙が止まりませんでした。この曲は追悼の意味合いがある曲です。
お見送りまでいさせていただきましたが、蒼天でありました。屋根から雪が溶けて、ぽたぽたと涙のように流れていました。式場には邦山先生の音色が響き渡っておりました。
時代が移り変わるのを感じながら、国の宝である邦山先生の存在の偉大さに、改めて想いを馳せました。
芸大の120周年の際、別科で入学しておりましたので、記念演奏会でお手伝いをさせていただきました。初めて山本邦山先生の近くにいる事が出来、打ち上げでは演奏の際には外していた指輪を左手にはめて、楽しそうに赤ワインを飲んでいるお姿が印象的でした。
その後、山本邦山先生の音楽生活65周年の演奏会に孫弟子として出演させていただき、一緒に舞台に出させていただきました事は、本当に幸せな事でした。思い出に残る写真まで撮っていただきました。
皆の憧れの存在である先生の生音を聴き、お人柄に触れ、舞台裏でのお姿まで見れたことなど、とても素晴らしい時間でした。先生の近くにいて学べた事が私の宝です。
邦山先生、誠にありがとうございました。
景山
2014.2.17