あけましておめでとうございます
昨年も大変お世話になりました。有難うございます。
今年も、たっくさん御世話になります。
どうかよろしくお願い申し上げます。
昨年暮れに娘が藝大の図書館から初代家元中島雅楽之都(うたしと)先生のご著書「私の見た夢」を借りてきてくれました! わーい(^o^)/
「私の見た夢」 中島雅楽之都著 昭和31年12月発行より
<新春を迎えて>
新年がまいりました。お互いに芽出度く昭和5年の春を迎えましたことは御同慶に堪えません。皆様の御健康を祝福して新年の挨拶にかえます。
過ぎし1年を振り返りますと、喜びも悲しみも数多くございます。これは私1人ではありますまい。皆様も御同様と思います。
喜びに対する感謝とともに、考えなければならないのは悲しみに対する態度であります。
私はことに大きな悲しみがありました。それはもっとも親愛する舎弟が、ふとした風邪から急に他界したことであります。ご承知のように事務一切を処理していてくれましたために、その影響は少なからずありました。・・・(略)
過ぎ去った悲しみに執着することはよしましょう。わたしどものせねばならない希望と仕事はあまりに多く前途に横たわっております。。
「新年」は前途に限りなく遠くつづく新しい道のあることを教えております
悲しみは希望と入れ替えましょう。怒りは笑いに、不平は感謝に、そして気を晴れやかに持って新しい元旦を迎え、本年の勅題のように、うき世の荒波にも、ゆるがざる巖のような信念をもって新しい年を辿ろうではありませんか(昭和5年元旦)
・・・「すごいなー」と、どのページを読んでも思います。
昨年を振り返っても、どなたもが大切な方との別れを、経験されたのではないでしょうか 日がたつ毎に 悲しみが増し・・・そんな中でも、自らに厳しく不眠不休で邦楽の未来のためにお仕事をされています。
初代の家元先生のお姿は、私が准師範試験の勉強に通っていた時、講習会でお話下さったのを覚えています。
・・・30年くらい前です。
書いたものは、月日を経ても先生が、今 目の前にいらっしゃるように伝わってきます。
先生の何分の1のこともできませんが、今年もできる限りのことを続けられたら、と願っております。
みなさま、継続は力!で、ございますね。